2024/11/27

腰痛について知ろう~ 原因・予防法・治療方法をわかりやすく解説します ~

腰痛は、誰もが一度は経験する可能性がある身体の悩みの一つです。
日本整形外科学会によると、腰痛は多くの人々の生活の質(QOL)に影響を与える身近な症状です。
このコラムでは、腰痛の原因や予防法、治療方法について詳しく解説します。

腰痛の原因

腰痛にはさまざまな原因がありますが、大きく分けて以下の2つに分類されます。

1.特異的腰痛

明確な所見(画像所見・叩打痛など)がある腰痛を指します。
このタイプの腰痛は原因がはっきりしているため、適切な治療計画を立てやすい特徴があります。
代表的な疾患には以下が含まれます。
•椎間板ヘルニア
•腰部脊柱管狭窄症
•骨粗鬆症による圧迫骨折

2.非特異的腰痛

一方で、多くの腰痛は原因が特定できない「非特異的腰痛」に分類されます。
画像検査で異常が見られない場合や、特異的な所見が乏しい場合に該当します。
このタイプの腰痛には以下のような要因が関与しているとされています。

•椎間板性疼痛
椎間板そのものの変性や損傷が原因で発生する腰痛です。特に長時間同じ姿勢をとることで痛みが増す傾向があります。

•椎間関節性疼痛
背骨をつなぐ椎間関節に負担がかかることで発生する腰痛です。後屈(背中を反らす動き)で痛みが強くなるのが特徴です。

•筋筋膜性腰痛
腰周りの筋肉や筋膜が緊張や炎症を起こすことで生じる腰痛です。デスクワークや姿勢の悪さが原因となることが多いです。

•仙腸関節性腰痛
骨盤と背骨をつなぐ仙腸関節が不安定になったり、炎症を起こしたりすることで発生します。歩行や立ち上がり動作で痛みを感じる場合が多いです。

非特異的腰痛は、生活習慣や姿勢の改善、適度な運動などで症状を軽減できることが多いため、日常生活での予防が重要です。

腰痛の予防法

腰痛を予防するには、日常生活での工夫や配慮が大切です。
以下のポイントを意識してみてください。

•長時間同一姿勢を取らない

いくら良い姿勢とされている姿勢でも、長時間同じ姿勢で過ごしていると同じ部位に圧が掛かり続けたり、同じ筋肉ばかり使用されてしまいます。
30 分に1回は姿勢を変えることができると良いでしょう。同じ「座る」や「立つ」という姿勢でも、圧のかかる場所や姿勢を少し変えるなど、姿勢を変化させて過ごすことが有効です。

•適度な運動を取り入れる

ウォーキングやストレッチなど、腰に負担をかけない運動を日常に取り入れることで、筋肉を柔軟に保つ事が出来ます。

•腰を冷やさない

冷えは筋肉の緊張を引き起こし、腰痛の原因になることがあります。
寒い季節には腰周りを温めるよう心がけましょう。

腰痛の治療方法

腰痛の治療は、原因や症状の程度に応じて異なります。

1.保存療法
•痛み止めや湿布の使用
•セラピストによるリハビリテーション
•腰に負担をかけない日常生活の指導

2.手術療法
特異的腰痛で保存療法が効果を示さない場合、手術が選択肢になることがあります。

当院でのサポート

当院では、腰痛に対する診断・治療を行っています。
特にセラピストによるリハビリテーションでは、患者さん一人一人の症状やライフスタイルに合わせたプログラムをご提案します。

また、当院併設のメディカルフィットネスハイブリッドでは、腰痛の予防や改善を目的としたプログラムをご用意しています。

医療と運動が融合した環境の中で、理学療法士や専門スタッフのサポートを受けながら、安全かつ効果的に身体機能を向上させることができます。

腰痛にお悩みの方、また予防のために運動を取り入れたい方は、ぜひ当院やメディカルフィットネスハイブリッドをご活用ください。
メディカルフィットネスハイブリッドは当院を受診されていない方でもご利用いただけます。
一緒に健康的な生活を目指しましょう!